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絶対に失敗しない!MP3プレーヤーの選び方とおすすめ10選

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近年ではスマホで音楽を聴く人が増えていますが、MP3プレーヤーも長時間再生やハイレゾ音源、高音質Bluetooth通信対応など独自の進化を遂げることで愛用者が増えてきています。
スマホの電池残量が気になる人にも音質にこだわりのある人にも、音楽を聴く人ならMP3プレーヤーは買って損はありません。

しかし、MP3プレーヤーってたくさん出ていて似たり寄ったりだし、高級品は何が違うのかとかわからないことが多いと思います。

そこで今回は、オーディオ機器の自作もやっている僕がMP3プレーヤー選びに失敗しないための用途別MP3プレーヤーの選び方を紹介します。

よく見かける用語についての予備知識

MP3プレーヤーを調べているとDAPだとかバランス接続だとか見慣れない単語を見かけるのではないでしょうか。
なんだかそれっぽい単語に誤魔化されて必要ないものを買ってしまうなんてことはよくある話です。
まずは定番の用語について簡単に知っておきましょう。

MP3プレーヤーとDAPについて

MP3プレーヤーとは文字通りmp3音源を再生するための装置のことを言います。
ではDAPとは?

DAPはデジタルオーディオプレイヤー(Digital Audio Player)の略です。
デジタルデータの音楽を再生するための装置です。
デジタルデータの音楽とは拡張子が「wav」や「flac」、「mp3」や「AAC」などのファイルです。スマホやパソコンに入っているのは全てデジタルデータです。

さて、ここでMP3プレーヤーはmp3音源を再生できて、DACもmp3音源を再生できることがわかりました。

つまり、DAPとはMP3プレーヤーを含む音楽プレーヤーのことなのです。


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ただ、今ではMP3プレーヤーと言いつつwavファイルやAACファイル等をさまざまな音楽ファイルを扱えるのが当たり前となっています。
なので、正確にはもう純粋なMP3プレーヤーというものはほぼ存在せず、全てDAPと言ってしまってもいいのです。

基本的にDAP≒MP3プレーヤーと思って問題ありません。
むしろDAPとMP3プレーヤーで製品を区別してる人がいたら要注意です。


DAPとは・DAPとはMP3プレーヤーを含むオーディオプレーヤーのこと
・DAP≒MP3プレーヤーという認識で問題無し!

DACについて

DACとはデジタル-アナログ変換回路(Digital to Analog Converter)の略です。

今の時代、僕らの身近にある音楽というのは全てデジタルデータです。(レコードやカセットテープを除く)

デジタルデータというのは0と1をひたすら羅列したもので、翻訳をしないと人には意味がわかりません。
この翻訳の役割をするのがDACで、DACによってデジタル信号をアナログ信号に翻訳してあげることで初めて音楽として聴くことができます。

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このDACが無いと音楽を聴くことができないので、MP3プレーヤーやワイヤレスイヤホンには必ずこのDACが内蔵されています。

ちなみに翻訳者が違えば翻訳結果にも違いが出るように、DACが違えばスピーカーやイヤホンから出てくる音にも違いが出てきます。
だから高級オーディオプレーヤーなんかは高品質のDACチップを搭載するわけですね。


DACとは・全ての音楽プレーヤーにDACは入っている
・DACが違うと音も変わる

バランス接続について

細かい話をするとややこしくなるので、とりあえず事実だけちゃちゃっと説明しちゃいます。
一般的なイヤホンやヘッドホンからはオーディオ機器に接続するためのケーブルが1本伸びていると思いますが、この中には実は3本の細い線が入っています。
L+とR+とグラウンドの3本です。
L-とR-がグラウンドに共通化されているわけです。

一方のバランス接続はこの細い線が計4本入っています。
L+とL-、R+とR-という構成です。
アンバランス接続と違ってL-とR-がそれぞれ独立して接続されています。

ここではあえてどちらが優れているかについて言及はしません。
ただ、バランス接続はアンバランス接続に比べてケーブルにかなりのコストがかかります。
なので、バランス接続タイプのイヤホンやヘッドホンはどうしても高級品となります。

もし手頃な価格のバランス接続タイプのイヤホンがあるとすれば、それはイヤホン部分が安物でできているということです


バランス接続イヤホンについて・バランス接続対応のイヤホン・ヘッドホンは高価
・バランス接続 ≠ 音が良い

MP3プレーヤーの選び方

さて、基本的な知識は一通り学んでいただいたところで、MP3プレーヤーの選び方を紹介します。
自分がどういう使い方をするか考えて、ベストなMP3プレーヤーを購入してくださいね。

内臓ストレージ・外部ストレージについて

大抵のMP3プレーヤーには、4~16GB程度のストレージが内蔵されています。
更にモデルによってはここから別途microSDカードを使用することで容量を拡張できるモデルがあります。

参考までにmp3とハイレゾで4分の曲を何曲入れられるかを計算してみました。
(mp3はビットレート256kbps、ハイレゾはFLAC/96kHz/24bit)

容量 MP3 ハイレゾ
4G 500 28
8GB 1000 56
16GB 2000 112
32GB 3000 224
64GB 4000 448


こちらを参考に自分の手持ちの曲と相談して、必要な容量を検討してみてください。

ただし、この数字はあくまで容量に対して単純に計算した結果です。例えば本体ストレージが16GBと言いながら実際には13GB程度しか曲を入れられません。
かなり余裕を持った容量を選ぶと良いでしょう。

個人的な体感ですと、mp3しか聴かないとしても4GBというストレージではかなり選曲して入れる必要があるため非常に面倒です。
16GBくらいあって初めて何も考えずに曲を入れていけるという感じでしょうか。

ハイレゾ音源を聴く場合は更に厳しく、アルバム1枚で2GBくらい占有してしまいます。
そのため、16GBでも全く足りないので本体ストレージがもっと大きいものを購入するか、外部ストレージで拡張するのをオススメします。

音質について

オーディオ機器の高音質化にはパーツの大型化とパーツ点数の増加が避けられません。
そのため、MP3プレーヤーの音質は価格とサイズに必ず比例します。

参考までに価格帯と音質の目安は以下のようになります。

~15000円程度
・再生可能な音域が狭く、高低域ともにかなり控えめ
・とりあえず音楽を聴ければ良い人
・ビットレートは128kbpsで十分な人

20000円~35000円
・再生可能な音域が大きく広がり、高低域とも十分に
・そこそこ良い音で聴きたい人
・ハイレゾ入門機
・Bluetoothヘッドホンで楽しむ人

35000円~
・再生音域はわずかに拡大
・音の粒立ちやキレが良くなり繊細さが向上
・バランス接続タイプのヘッドホンを使っている人

この価格帯を大きく飛び越えて音が良いものというのはまず存在しません。
それを踏まえた上で自分が求めているレベルを検討してみてください。

Bluetoothについて

外出先ではBluetoothイヤホンやBluetoothヘッドホンで音楽を楽しみたいという人は多いでしょう。
そんな人が気にするべきポイントは「対応コーデック」です。

Bluetoothイヤホンを使用する場合、MP3プレーヤーからイヤホンまでの間はデジタルデータでやり取りをしています。

ぶっちゃけた話、Bluetoothで音楽を聴く場合はMP3プレーヤー本体の性能はほとんど影響しません!
(※数千円で買えるような安物は除く)

音質を決めるのはイヤホン側の性能とどんなコーデックでデータをやり取りしたかの2点です。

Bluetoothで音楽をやり取りする際のコーデックには以下のような種類があります。

SBC ≒ AAC < aptX < aptX HD < LDAC

右に行くほど有線に近い音質になっていきます。
mp3音源を聴く場合はaptXで十分ですが、ハイレゾ音源を聴く場合はLDACが必須となります。

おすすめのMP3プレーヤー(音質優先)

ソニー (SONY) ウォークマン NW-A55


手頃な価格でハイレゾが楽しめる、悩んだらとりあえずこれを買っておけば間違い無しというくらいのオススメMP3プレーヤー。

「S-Master HX」という独自のフルデジタルアンプによって低ノイズ・低消費電力ながら35mW+35mWと十分な出力。
Bluetoothは「LDAC」に対応しているため、ワイヤレスでもハイレゾが楽しめます。
更にBluletoothレシーバー機能にも対応しているため、スマートフォンを経由してSpotifyやApple Musicなどストリーミング音楽を高音質で楽しむことも。

これだけの高機能を搭載しておりながら音楽再生時間は約45時間とMP3プレーヤーでもトップレベルのスタミナを誇ります。

内蔵ストレージは16GBで、さらにmicroSDカードでストレージの増設ができます。

音の傾向としてはどちらかというと迫力ある音圧を感じられるようチューニングされており、ポップスやロック、アニソンなんかを聴く人にオススメです。

ソニー (SONY) ウォークマン NW-ZX300


ソニーのウォークマンシリーズの中でも、より高価で高音質のMP3プレーヤー。
総削り出しアルミシャーシや電気二重層キャパシタの採用など高音質を追及したこだわりパーツがいたる所に採用されています。
また、タッチパネルにはマットガラスが採用されており、指紋が付きにくく滑りも良いのでタッチ操作性も非常に良いです。

バランス接続タイプのヘッドホン対応でジャック径はφ4.4mm。
内蔵ストレージは64GBか128GBで、さらにmicroSDカードでストレージの増設ができます。

音質的にはNW-A55と大きく異なり、繊細さや空気管の再生に注力したフラット寄りな音質となっています。
ジャズやクラシック、コンサート音源なんかを聴く人にオススメです。

パイオニア (Pioneer) private XDP-30R


ハイレゾ対応プレーヤーのエントリーモデル。
DACとアンプをそれぞれ2個ずつ搭載するという贅沢仕様で、クリアでパワフルなサウンドを楽しめます。

Wi-Fiを搭載しており、パソコンが無くてもe-onkyo musicで購入した楽曲をダウンロードすることが可能です。

ソニーのNW-A55とは逆で、こちらは有線のイヤホンやヘッドホンで楽しむMP3プレーヤー。
Bluetoothの対応コーデックがSBCしかない代わりにφ2.5mm4極タイプのバランスヘッドホンに対応しています。
内蔵ストレージは16GBと普通ですが、microSDカードを2枚挿すことができ、最大で528GBまで拡張可能です。

ハイレゾをバランスヘッドホンで楽しんでみたい人の入門用にオススメです。

オンキョー(ONKYO) rubato DP-S1A


一見するとパイオニアのXDP-30Rと一緒ですが、それもそのはず今は同じ会社となっています。
仕様としても音の傾向としてもかなり似通っていますが、音質はこちらが上。
導電性高分子チップコンデンサを採用したり電源の静電容量を2倍に強化したりとした結果、音の粒立ちが良くなり非常にキレの良いサウンドが楽しめます。

CDレコという別売り製品を使うことでパソコンが無くともCDから直接DP-S1Aへと音楽を取り入れることができます。

もちろんこちらもバランスヘッドホン対応でφ2.5mm4極タイプの端子を搭載しています。
BluetoothコーデックはaptX HDに対応していますが、個人的な経験から言うとaptX HDはハイレゾを聴くには性能不足のため、やはりこの機種も有線イヤホンやヘッドホンで楽しむためのモデルです。

FiiO M6


ポータブルヘッドホンアンプやDACで人気のメーカーFiiOが出しているハイレゾ対応プレーヤーのエントリーモデル。
中国メーカーというとつい警戒してしまいがちですが、FiiOは十分な性能と安心感のあるブランドです。

定番のソニーウォークマンNW-A55と機能がほぼ同等と文句無し。音の傾向も近いものがありますが、音質は同等かそれ以上とも言われています。

値段も同等なのでそれだけならNW-A55でいいじゃんという話になりますが、本機の最大の特徴はSpotifyやAmazon musicなどの音楽ストリーミングに対応しているところ!
Wi-Fi環境下かテザリングを行う必要がありますが、本体が直接ストリーミングサービスに接続できるため非常に高音質で楽しむことができます。

内蔵ストレージは2GBと非常に心許ないため、microSDカードによるストレージ拡張は必須です。

HiBy R6


こちらも中国メーカーながらひそかに人気の製品です。
オンキョーのDP-S1Aに近い仕様をしており、2.5mm4極バランス接続に対応している一方でBluetoothコーデックはaptXのみの対応と、有線イヤホンでの使用を推しています。

R6の特徴としてWi-Fi環境下ではストリーミング再生に対応しているため、高音質でSpotifyなどを楽しむことができます。

内蔵ストレージは32GBと多めで、そこから更にmicroSDカードで拡張することができます。

DP-S1Aに比べて価格が高い分、更に上品にしたような音色で、繊細な音楽を楽しむ人におすすめです。

おすすめのMP3プレーヤー (安いモデル)

Shanling SHANLING M0


据え置き型のオーディオ機器では有名な中国メーカーShanlingの出すコスパに優れるハイレゾ対応MP3プレーヤーです。
わずか1万円ちょっとの値段にも関わらずハイレゾに対応しており、Bluetoothもapt-XやLDACに対応していると非常に高性能です。

内臓ストレージが無いためmicroSDカードが必須となりますが、最初から追加するつもりの人には問題ないでしょう。

本体の音質は値段相応といったところで、低音の迫力や高域の響きなどが他の人気ハイレゾ対応MP3プレーヤーと比べると一歩劣っています。
しかし、Bluetoothを使用する場合には本体の音質は一切関係ありません。その分イヤホンにお金をかけるというのも一つの手です。

Bluetoothイヤホンでハイレゾを楽しむには最高のMP3プレーヤーです。

ソニー (SONY) ウォークマン NW-S315


ソニーのウォークマンの中でも廉価モデル。
と言ってもそこまで安くないのですが、コンパクトなのに電池のスタミナは約52時間と電池が長持ちで、電池残量を気にせず音楽を楽しみたい人にはオススメです。

操作性もあえてタッチパネルではなくボタン式を採用しているため誤操作が少なく、特に不自由を感じることはないと思います。

ストレージは4GBと16GBがありますが、microSDカードによる拡張には対応していないため、16GBのモデルを選んだ方が良いです。

上位モデルに比べると高域・低域ともに明らかに再生範囲が狭くなっており、決して音質を求めて購入するようなものではない、ということに注意してください。
そうはいっても、数千円で買えるものに比べれば音質は良いですが。

グリーンハウス kana DB GH-KANADB8


パソコン周辺機器メーカーで有名なグリーンハウスが出す激安MP3プレーヤーです。
個人的には、通販でなぜか高評価ばかり目立つ怪しい無名メーカーの中国製品より信頼できます。

とにかく安いのが特徴で、再生可能フォーマットはMP3、WAV、WMAのみで、AACすら対応していません!
音質も良くないので「音楽が聴ければいい」という人向けです。
でもほんとに安い!

今時珍しい単4電池で動く乾電池式MP3プレーヤー。
エネループなどの充電電池を使用すれば普通のMP3プレーヤーと同じ感覚で使えますし、電池交換をすれば即使用可能なことから充電忘れや出先での電池切れを心配する必要が無いのは大きなメリット。

ネットラジオを録音して聴く人にはなかなか良いと思います。

グリーンハウス kana BT GH-KANABT


同じくグリーンハウスのMP3プレーヤーですが、こちらは内臓バッテリーです。
本体のストレージが16GBもある上にmicroSDカードで更に拡張することができます(※+32GBまで)

動作の滑らかさや音質は間違っても期待してはいけませんが、Bluetooth対応ですのでBluetoothイヤホンなどを使用する場合はイヤホンの性能に依存するためそれほど気になりません。

難点はバッテリーが通常の音楽再生で11時間しかもたない、Bluetooth使用だと更に短くなるという点でしょうか。

終わりに

以前は高価だったハイレゾ対応のMP3プレーヤーでしたが、最近ではお手頃価格のモデルにも対応してきました。
ひと昔前は中国メーカー製というと怪しい製品の代名詞でしたが、今では日本メーカーに匹敵する製品を出してきており、高級モデルですら接戦を繰り広げています。

一方で通販サイトでは文字通り怪しい中国メーカー製のMP3プレーヤーに異常な数の高評価レビューが付いてランキングを荒らしています。
怪しいレビューに惑わされず、確かなメーカーの製品を手に取って楽しい音楽ライフを送れることを願っています。